千人

営業部長が、

「携帯の 電話帳の登録件数が 千件以上入らなくて困る」

と言ってきた。

ハンパナイ 数だ。

とにかく 仕事をい ただいてくる人だ。

人が寄ってくる、天性の才能があると思う。 

最近の携帯は、三千件登録できるらしい。

当社の スゴイ所は、僕よりも 仕事のできる人間が 何人もいること。

営業・積算・現場管理・職人、それぞれ 一級の人がいる。 

仲間に 恵まれている。

反抗期

中学生の長男。

昔 撮ったビデオでは、

ずっと ずっと パパが好き ♥」 

と言っていた。

最近は、

ウッセーナー

しか 返ってこない。

恐竜より怖い物

恐竜

茶臼山 恐竜公園 へ行く。 

山の斜面に作られた公園に、実物大の 恐竜 25体や、

遊具・アスレチック・植物園があり、動物園も 隣接する。

「恐竜より カミさんが怖い」 という オチではない。 

長男は部活で、残った 暇そうな チビ2人を 連れて行く。 

入場は 無料で、オニギリを持って行けば ピクニック。

安くて 楽しい休日を演出できる ハズだった。 

毛虫

トリケラトプスに 上ろうとしたところ、毛虫が ・・・

よく見ると、そこらじゅうに 4センチくらいの毛虫がいる。

恐竜にも 遊具にも ベンチにも、毛虫が付いていない場所が ないくらい。

木からは、毛虫が糸で ぶら下がっている。

よく見ると、もの凄い数。 

気を付けて 歩かないと、空中にいる毛虫が 顔や服に付く。

僕のズボンを はっていた毛虫を、娘が見付けてくれた。

「ウヲー!!!」

恐竜や 遊具に うかつに触れず、

木の下の 木陰で楽しく 昼食なんて、トンデモない。

上から毛虫が 下りてくるのだから。

チビ2人は最初は 怖がっていたが、

次第に 棒を持って勇敢に 毛虫を振り払いながら 歩けるようになっていた。

この毛虫は マイマイガの幼虫 みたいで、毛は刺さると痛いらしいが 強い毒はない。

卵から生まれ 若い頃は 糸でぶら下がり、風に吹かれて 周囲の木に 広がっていく。

ブランコ毛虫 とも呼ばれている。 

生まれた木で そのまま大きくなると、皆で 食い尽くしてしまうから バラバラに散らばる。

頭がいい。

風の吹くままに 流されて人生(毛虫生)を生きていく。 

それにしても この数では、葉っぱが 無くなってしまう。 

見習う事

忙しい中、今 一度。 

ある会社の事務所に 貼ってありました。

「小さな仕事ほど 丁寧に」

小さな仕事や 儲からない仕事ほど、真価が お客様に見えるものです。

仕事をすることで、次の仕事につなげる事が 大事です。

本当は何屋なのか?

「何をやってるの?」 と聞かれ、

「水道屋です。」 と答えていたら、

「エアコンが故障したけど、違うよね・・・」 と言われた。

違わないんです。

出来るんです。

本当は、メインは、「機械設備屋さん」 なのです。

機械設備とは、主に 衛生設備空調設備に 分けられます。

衛生設備とは、 水や温水を供給 または排水する設備や 消火設備・ガス設備のことです。

受水槽・給水ポンプ・給湯設備・配管設備・井水利用設備・浄化槽

消火ポンプ・消火栓・スプリンクラーなどがあります。 

空調設備とは、建物内の温度や湿度を コントロールしたり 換気する設備のことです。

空調機(エアコン)・ダクト設備・換気ファン・ボイラー・蒸気配管などがあります。 

エレベーター工事も 含まれることがあります。 

機械設備以外に、小さな建築工事土木工事ができます。

説明すると 長いでしょ。

出世

消費税が8%になり、やたらと 小銭が増える。

ケツポケットに 財布を入れる人なので、財布が厚くなると 具合が悪い。

なんとか、小銭が うまく出せると、すごく得した気分。

だけど 次の買い物で 1円足らず、大量の小銭が 戻ってきたりする。

「出世して 稼がないと」 なんて話をしていたら、

次男が 「出世って、あの世へ 行くことでしょ」 と言う。

この世を 出てしまえば、あの世だよね。

全国ネットの水道屋さんについて

お客様より、台所の シングルレバー水栓を交換する 費用の問い合わせがきた。

テレビなどで宣伝している、全国ネットの水道屋さんに 見積りを依頼したら、

定価2万円の水栓を 取り替える工事が 6万円だと言われたようだ。

当社で施工すれば、3.5万円程度。

タレントが CMに出ているが、宣伝費は ものすごく高い。

タウンページに1ページ広告を載せたり、広告マグネットを付けるのも 高額。

少額の修理工事だけで 会社を維持させ、宣伝費も 捻出するためには、

1日 1人 4~5万円の 売り上げがほしいところ。

長野に1店しか 支店がないのに、長野県中をカバーするというのにも 無理がある。

ちょっとした修理なのに、往復半日掛かってしまえば、

2万円+交通費 以上は 稼ぎたくなるところ。

ちょっとした工事では、済ませられない。

当社は、数千万~1億円を超える 大きな現場を施工しており 、

会社の維持費は そちらから出している。

片手間だから、低価格が実現できるのだ。

また、長野市・千曲市・須坂市周辺に 重点をおいているので、出張も少ない。

会社は地元に39年、私もこの地に住んでいるので、

お客様に 顔向けできない工事は できない。 

宣伝は派手ではないが、地元の水道屋を 信じてほしい。 

始まり

高齢者福祉施設の 工事が決まった。

僕が担当で、長年メンテナンスしてきた 施設だけに、思い入れが 強かった。

施設の担当者さんからも、「新設さんで決まって 良かった 」 と言ってもらえた。 

2月までに 4棟建てる計画で、大変な工事ではある。

とりあえずの 現場監督は、僕しか 残っていない。 

他の仕事も 沢山あるが ・・・ 

早速、あちこちに電話を掛けて、職人さんなどの 確保に動く。

人を集めて 体制を整えなければ、何も 出来ない。

とりあえず 話を聞いてもらうため、会ってくれと お願いしていく。 

次に、材料屋さんへ 機器類の図面や仕様書の 手配をお願いし、

「もっと安くして」 と ダダをこねる。 

ダダをこね 終わると、

90枚以上ある 設計図 を広げ、配管の種類ごとに 蛍光ペンで色を 塗っていく。

これをやると、見やすい図面になるだけでなく、大まかな 工事内容を把握できる。 

まだ20枚目 ・・・

現場へ、工事用 仮設水道の 検討に行く。

広い ・・・

長野市民病院

長野市民病院。

数年前に 増築工事を施工してから、

衛生設備を中心に、メンテナンスを させてもらっている。

週に1~3回のペースで 仕事が来る。

トイレが詰まった・排水が流れない・蒸気が漏れた

水栓やウォシュレット・ポンプが壊れた など。

業者用の駐車場に 駐車する。

警備員のオジイさんに、「今日は何だい?」 と聞かれる。

中央監視室で、管理しているオジさんに 状況を聞き、カギを借りる。

オレも立派な オジさんか ・・・

裏口から 病院に入り、掃除のオバちゃんに 会釈。

排水管の詰まりを 直す時、汚水が飛び出してきて

下を汚してしまった時、みんなで掃除を 手伝ってくれた。

臨床検査の 女性ヘビースモーカー? さんが、外へ 煙草を吸いに行く。

エレベーター前で 待っていると、洗濯物を運ぶ ジャイアンオバちゃんが来る。 

スミマセン ・・・ 気さくないい人です。

職人が 若い看護師さんに 声を掛けられ、「どういう関係だ?」 と問い詰める。

患者の父親として 通院することもあるが、気さくな先生が 相談に乗ってくれる。 

「あら! こんな所で」 と、知り合いに 声を掛けられる。  

もう一つの 職場のような感覚。 

病院の地下には、信じられないくらい 多くの配管があり、迷路のようだ。

最初の頃は1人で入ると怖くて、

オバケがいないか、後ろを振り返りながら歩いていた。

今では、地図がほとんど 頭に入っている。

病院機能を 維持するために、必要とされていることを 誇りに、

いつでも病院職員の1人である 気持ちでいる。

裏口から 霊柩車が出る。

走り去った車に対して、まだ警備員のオジイさんが 頭を下げている。

こんな時は、生と死について 考えさせられる。

名シーン

ガンダム