我が家の庭には、色々やってくる。
8年目になり、急速に老けてきた、黒いオスのラブラドールレトリーバー。
俺より若いくせに、勝手にどんどん老け込むなよと、寂しく思う。
6年前に飛んできて捕まえた、青いセキセイインコ。
まだ、元気よく僕の部屋を飛び回り、そこら中でウンコする。
鳥は飛ぶために体を軽くする必要があるようで、
ウンコをため込んで我慢するという概念がないらしい。
3年くらい前から庭に住み着いた、白っぽいメス猫。
勝手に黒ラブを用心棒にしている。
こいつがいるから、他の猫が寄り付けず、エサも小屋も与えられて、
快適に暮らしているようだ。
外で猫が「ニャア ニャア」鳴いている。
嫌な予感……。
カーテンを開けて外を見ると、やっぱりスズメを捕まえたようで、
死骸をくわえて自慢げに、もてあそんでいる。
ネズミの日もある。
犬と猫の決定的な違いは、「裏表があるか」ということ。
犬は裏切ることなく、飼い主に忠誠を誓っている。
猫は、気分が良ければ寄って来るし、悪ければスルッと どこかへ行ってしまう。
そして時々、悪魔の顔にもなる。