今年も庭の「白花タンポポ」が、きれいに咲いた。
西日本に多い、日本固有のタンポポである。
外来種の西洋タンポポは、花の下のガク片がそり返っていて、下を向いている。
町中で見かけるタンポポのほとんどは、西洋タンポポになってしまった。
日本タンポポは、春に花を咲かせて種子を飛ばすと、根だけを残して自ら枯れてしまう。
夏になれば他の植物が生い茂って、
背の低いタンポポには光が当たらず、生きるのに厳しい環境になるからだ。
そこで、他の植物との競合を避けて、夏は地面の下でやり過ごすのだ。
ところが、西洋タンポポは1年中、花を咲かせている。
自然豊かな場所では、他の植物に負けてしまうが、
他の植物が生えない都会では、生息場所を広げていけるのだ。
負けるな、日本タンポポ!
自然を残さなければ、西洋タンポポだらけになってしまう。