たまっていた、デスクワークをしていると、電話が鳴る。
「託児所の天井から、水がたれているから見てほしい。」
やりかけの仕事を放り出し、とりあえず現場へ急行する。
天井内に入り、濡れている配管の保温材をはがす。
排水系統のようだ。
ところが、水がたれていた場所の配管は、漏れていない。
保温材の中を、伝わって出てきたようだ。
水が伝わってきた方向をたどって、保温材をはぐ。
天井から上階の床に立ち上がる部分があやしい。
エルボの接続部かな?
しかし、配管に異常はなく、配管の周りから水が伝わってきた。
うーん・・・
天井から出て、上の階を見に行く。
シャフトになっていて、メインの配管が立ち上がっていく。
シャフトの中が、濡れていた。
シャフトの上から水が落ちていたので、さらに上の階へ。
やはり、この階のシャフトも濡れている。
もう1階上へ・・・濡れていない。
どーも、4階の排水が合流する継手が割れているようだ。
ここで漏れた水が、配管を伝わって1階の天井でたれていた。
・・・
困った時の、徳さんが来てくれた。
僕が必要な材料をそろえている間に、どんどん仕事は進んでいく。
最後の部品を持って来た時には、
「下で配管を押さえてて」と言われ、
あっという間に、配管がつながる。
簡単な工事ではないのに。
配管するために壊した、コンクリートの復旧。
上の階から 徳さんの鼻歌が聞こえる。
もう大丈夫。