みんなの前で話せなかったので、ここで披露します。
退任のご挨拶
二年間、長野市の青年部長を務めさせていただきました、更北支部の工藤です。
皆様の前に立つ機会がほとんどなく、最後の総会も書面決議となってしまいました。思えば、破壊的な二年間でありました。日常が崩れて、想像もしなかったことが、次々と起こってしまいました。しかし、我々青年は、振り返って愚痴を言うのではなく、変化に対応して前進し続けなくてはなりません。
僕の力不足のせいで、どれだけ皆様のお役に立てたのかわかりませんが、本当に素晴らしい仲間と、困難を乗り越えてくることができました。若穂の田中副部長さんには、新事業への協力や僕が至らない会議の段取りなど、様々な面で支えてもらいました。戸隠の森本副部長さんは、遠くからでも必ず会議に参加してくれて、ゴルフ場に大きなお弁当を届けてくれました。大岡の福島さんは、前部長としての経験を伝えてくれて、宴会の締めには欠かせない人物でありました。川中島の西澤さんは、坊主頭の仲間として、素敵なサックスを演奏してくれました。鬼無里の戸谷さんは、いつも笑顔でついてきてくれました。豊野の斉藤さんは、自らも被災者でありながら、立派に町のために動いていました。事務局の市川さんは、仕事を増やしても嫌な顔をせず、一緒に突っ走ってくれました。共に生き残り、親会でまた一緒にやりましょう。
去りゆく者が次世代へ助言するのは、差し出がましいことですが、青年部存続の危機ですから伝えます。数年前に、その場しのぎの人数減少対策で、定年を四十歳から四十五歳に引き上げました。これから定年延長された世代の引退が始まり、大幅な部員減少が進行します。
更北支部では四十七名まで部員を増やしましたが、今年度の引退が六名・コロナが影響した脱退が二名、来年度の引退も六名を予定しています。結果、再来年には三十三名となり、四十歳以上の部員が半数の十七名を占めます。
多様な人が多く集まってこそ団体の力になり、人数が減ってしまえば存在感が薄れてしまいます。必然的に、入会したいと思う人が減り、更なる人数低下を招く悪循環に陥るでしょう。
長野市全体で、青年部員数の経年シミュレーションを作成して親会に示し、商工会の未来をつくる青年部の実情を訴えることが必要です。その上で、五十五歳以上の経営者に対して、後継者を青年部に入部させるよう、働きかけることが大切です。(この世代で後継者がいなければ、存続する会社ではないということ)
新型コロナウィルスの影響で、大きな企画ができない今こそ、内部をきっちり固めていく時期なのだと思います。親会や事務局と協力して、ピックアップした会員企業を地道に回り、適齢者を口説いて下さい。この適齢者の八十%を入会させることができれば、大きな力となります。
皆様の益々のご発展をお祈りし、貴重な体験をさせていただいたことに感謝申し上げます。