もう、何の武器もなくなってしまった……。
バスケット、ここが引退の時期だと思う。
体育館が使えなかった、年度末の長期休みを終えてから、
極端にシュートが入らなくなってしまった。
原因は、足に力が入らなくなってしまったから。
高校から20代にかけて、スリーポイントシューターだった。
敵を抜く技術は低いが、打てれば
どんなシュートでも、高確率でリングに吸い込まれた。
打った瞬間に、入ることが確信できる。
40代で復帰すると、スリーポイントシュートは届かなくなってしまったが、
ミドルシュートはそれなりに入っていた。
だから、みんながやらないリバウンドを狙って拾い、シュートを決めてきた。
それすら、満足に出来なくなった。
44歳、地に足が付かず、常にフワフワしている感じ。
速く走ることも、飛ぶことも出来ない。
考えても、やれることがないのだ。
死ぬまで現役でいられる競技ではない。
終わりが来ることは、分かっている。
寂しくはない。
次のステップへ進む時なのだ!