限界の線は、自分で引いていた……。
復帰したバスケット。
ルール変更で、スリーポイントラインが、約50センチ遠くなっていた。
写真の線の跡が、旧ラインである。
旧ラインから打つと、ブランクがあるとは思えないほど、シュートは入る。
何千本も打ってきたので、体が覚えている。
ところが、靴2つ分後ろへ下がるだけなのに、新ラインではシュートが届かない。
無理して投げて届かせても、バランスが崩れていて、シュートは入らない。
限界がそこにあると、思い込んでいた。
そうすると、それ以上のことは、できないようになってしまう。