人体の不思議

信じても いいし、信じなくても いいし、 

でも、頭ごなしに 否定しちゃうと つまらない。

人体も この世も あの世も、不思議だらけなのだ。

数年前から スーパー銭湯で、マッサージを お願いしている人がいる。

マッサージ師も 配管工と同じで レベルの差が激しく、

同じ料金を 払って 素人のような人に当たると、ガッカリ感が ハンパナイ。

配管工は、安ければ 安いなり。

夜の お店のように、指名料金が掛からないので、いつも S氏を指名していた。

僕と同じ歳で、仕事のかたわら、気功や鍼(ハリ)などの 勉強をしているようだった。 

力強く揉んでくれる人、ツボを的確に押してくる人など、色々なパターンがあるが、 

S氏の手法は、凝っている場所の原因を探し、その原因を取り除いていく。 

だんだん 出勤が減ってきて、まあいいや と、無指名で 若いお兄さんに当たり、

なでるように 触られるだけのマッサージをされて、余計に ストレスが溜まる。 

これでは困ると S氏に言うと、自宅で開業していることを 明かしてくれる。

早速 予約して行ってみると、

「不思議 全開でいいですか?」 と聞かれる。

「不思議 全開で!」 と答える。

横になった 僕に手をかざし、僕の魂? に問いかける。

「どこが悪い?」 「そこを治すのはどこ?」

悪い場所に 鍼を刺し、 治す場所へ気を送る。

「原因は何?」 「治す言葉は何?」 とさらに聞く。

一番目は 意外にも、家庭のストレス。

(オニがいて) 自分を出せていないらしい。 

治す言葉は、「自分は 自分のままでいい」。 

治す言葉を 心の中で唱えて、その場所の治療が終わる。

次の原因は、仕事での 未来への不安。

治す言葉は、「明日は晴れる」。

これを繰り返し、治す場所が なくなるまでやる。

その全てが的確で、自分でも納得できる 原因で、びっくり。

このような世界も あるのです。